JB23ジムニーに乗っている方や、これからバッテリー交換を考えている方にとって、「どのバッテリーを選べばいいのか」「純正と互換品の違いは?」「容量アップは必要なのか」など、疑問は尽きないものです。
特に、適合表で確認される「55B24R」や「40B19R」といった型番の違い、サイズや端子の向きなどは選び間違えると装着できない原因にもなり得ます。
また、人気の高いカオスシリーズをはじめ、さまざまなおすすめ製品がある一方で、値段や性能のバランスに悩む方も多いでしょう。
本記事では、JB23ジムニーのバッテリーに関する基本情報から、交換タイミング、寿命の見極め方、さらには容量アップによるメリットや燃費への影響(ジムニーJB23 リッター何キロ?)まで、実用的かつ網羅的に解説します。
ジムニーを長持ちさせる方法はありますか?という問いにも応える内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
■本記事のポイント
- 自分のJB23ジムニーに適合するバッテリーの型式とサイズ
- 純正バッテリーと互換バッテリーの違いと選び方
- 容量アップや高性能バッテリー導入のメリット
- バッテリー交換の手順や必要な便利ツール
JB23ジムニーでバッテリーの基礎知識
JB23ジムニーに長く快適に乗り続けるためには、バッテリーの基礎知識をしっかりと押さえておくことが欠かせません。
バッテリーはエンジンの始動はもちろん、ナビやエアコン、ライトなど多くの電装系を支える重要なパーツです。
しかし一見どれも同じように見えるバッテリーにも、適合サイズや性能、メーカーによって違いがあります。
ここではまず、JB23ジムニーに適したバッテリーの選び方を理解するために、適合表の見方やサイズ表記の意味、さらに純正品と互換品の違い、そしておすすめモデルについて詳しく解説していきます。
適合表を確認しよう
まず、JB23ジムニーに適合するバッテリーを選ぶ際には、車両型式と年式をもとにした「バッテリー適合表」の確認が必要です。
この表には、エンジン型式や搭載されている電装系統、寒冷地仕様の有無など、バッテリー選びに欠かせない情報が網羅されています。
JB23ジムニーは1998年から2018年まで生産されたモデルで、型式は主に「GF-JB23W」「TA-JB23W」「ABA-JB23W」などがあります。
これらすべてに共通しているのは、バッテリー型式として「55B24R」が適合しているという点です。
寒冷地仕様であってもこの型番が推奨されており、基本的にはこの情報をもとにバッテリーを選べば大きな問題はありません。
ここで注意しておきたいのが、適合表はあくまで「新車装着時の情報」に基づいて作成されているということです。
つまり、車両が中古であった場合や、過去にバッテリーの取り付け部が加工されている可能性がある場合は、実際の搭載状況と照らし合わせて判断する必要があります。
適合表を見れば、選ぶべきバッテリーの基本情報が一目でわかりますが、それに頼りすぎて現物確認を怠ると、端子の向きやサイズが合わないというトラブルに発展する可能性もあります。
そのため、整備書類やエンジンルーム内のバッテリー表記と照らし合わせながら確認することが大切です。
また、適合表には寒冷地仕様車向けのバッテリーや、充電制御車かどうかによる適合も記載されている場合がありますが、JB23ジムニーはアイドリングストップや充電制御が搭載されていないモデルのため、標準的な車用バッテリーで十分です。
つまり、JB23ジムニーのバッテリー選びに失敗しないためには、まずは適合表を参考にしながら、車両の年式や仕様に合った型番(多くの場合「55B24R」)を確認し、さらに現車での最終チェックを欠かさないことがポイントです。
サイズを正しく把握する
バッテリーのサイズを正確に把握することは、JB23ジムニーにおいても非常に重要です。
適合表に「55B24R」と記載されていても、その意味をしっかり理解しておかないと、誤ったサイズを購入してしまうリスクがあります。
「55B24R」という型式には、いくつかの意味が込められています。
まず、「55」はバッテリーの性能ランクを示しており、数値が大きくなるほど始動性や容量が高くなります。
続く「B24」はバッテリー本体のサイズ(幅と長さ)を示していて、「B」が側面サイズ、「24」が長さを表します。
そして最後の「R」は端子の向き、つまりプラス端子が右にあるタイプであることを意味します。
JB23ジムニーに装着されている純正バッテリーは、まさにこの「55B24R」が基本形です。
ただし、このサイズに完全準拠していれば、性能ランクを60や70、80といった上位モデルに上げることも可能です。
その際でも「B24」サイズで端子が「R」のタイプであることを守れば、問題なく装着できます。
一方で、間違えやすいのが「端子位置」です。
例えば「55B24L」を選んでしまうと、プラス端子とマイナス端子の位置が逆になり、バッテリーケーブルが届かなくなる可能性があります。
これは電装トラブルやエンジン始動不可といった重大な問題に直結しますので、購入前にバッテリーを正面から見て、プラス端子が右側にあることを必ず確認しておく必要があります。
また、サイズを正しく把握しておくことで、バッテリー交換時の作業もスムーズになります。
サイズが合っていないと、取り付けステーや周囲の配線に干渉することがあり、最悪の場合は取り付け不能になることもあります。
このように、JB23ジムニーのバッテリーサイズ「55B24R」はただの数字とアルファベットの羅列ではなく、性能・形状・端子位置をすべて含んだ重要な情報です。
購入や交換を行う前には、必ずこの表記の意味を理解し、実車での確認もあわせて行うようにしましょう。
純正バッテリーと互換品の違いとは?
純正バッテリーと互換品バッテリーには、品質や価格、保証内容など、いくつかの明確な違いがあります。
どちらを選ぶべきか迷う方も多いかもしれませんが、それぞれの特徴を理解しておけば、後悔のない選択ができるはずです。
まず、純正バッテリーとは、自動車メーカーが新車に最初から搭載しているもので、その車種専用に設計されています。
JB23ジムニーの場合は、「55B24R」型が純正バッテリーとして採用されています。
これはスズキが指定した規格で、電装系への適合性や安定性を重視して選ばれているのが特徴です。
安定した品質や長期的な信頼性を求める方には安心感のある選択といえるでしょう。
一方、互換品バッテリーとは、純正と同じ規格サイズでありながら、他メーカーが製造・販売している製品です。
パナソニック、GSユアサ、ボッシュなどが代表的なバッテリーメーカーとして知られています。
互換品には、性能ランクが高く、純正よりも大容量なモデルが多く存在します。
そのため、ナビ・ドラレコ・サブウーファーなどの電装品を多く使用している場合には、互換品の方が向いていることもあります。
ただし、互換品を選ぶ際には注意点もあります。
たとえば、端子の向きが異なる「Lタイプ」を誤って購入すると、取り付けができなくなる恐れがあります。
また、互換品の中には品質にばらつきのある低価格帯の商品もあるため、信頼性の高いメーカーを選ぶことが重要です。
価格面では、多くの場合、純正よりも互換品の方が安価です。
とはいえ、単に安さだけで選ぶと、耐久性やトラブル発生時のサポートに不安が残ります。
逆に、互換品の中でも高性能なモデルであれば、純正よりも高額になることもあるため、コストパフォーマンスを重視する必要があります。
このように、純正バッテリーは「安心・安定」を重視したい方に適しており、互換品バッテリーは「性能・価格・選択肢の豊富さ」を求める方に向いています。
それぞれの特徴を理解し、使用環境や予算に応じた選択を心がけましょう。
おすすめのバッテリーは?
JB23ジムニーに適したおすすめバッテリーを選ぶうえで大切なのは、使用環境や装備、走行スタイルをしっかり考慮することです。
単に「使える」だけでなく、「長く安定して使える」ことが重要だからです。
まず、純正サイズとして多く採用されているのが「55B24R」タイプのバッテリーです。
この型式は多くのメーカーから販売されており、選択肢が豊富です。
その中でも信頼性と実績のある製品としては、パナソニック「カオス C8シリーズ」やGSユアサ「ECO.R HIGH CLASS」、ボッシュの「Hightec Premium」が挙げられます。
これらはすべて大容量タイプの互換バッテリーで、純正と比較して電力供給の安定性や始動性の高さが魅力です。
パナソニックのカオスシリーズは、音響系を強化している方にも人気があり、オーディオへの電力供給が安定することで音質向上も期待できます。
青い筐体が特徴的で、性能ランクの高さから冬場の始動も安心です。
また、GSユアサのECO.Rは、長寿命と高耐久性が売りで、寒冷地やレジャー使用が多いオーナーに適しています。
ボッシュの製品はメンテナンスフリーで保証も手厚く、バッテリー性能を重視したい方にぴったりです。
ただし、こうした高性能なバッテリーは、純正品よりも若干価格が高くなる傾向があります。
とはいえ、電装品を多く使用していたり、長距離運転やオフロード走行を頻繁に行う方にとっては、初期投資以上のメリットが得られると考えられます。
一方で、「とりあえず始動できればいい」「価格を抑えたい」という方には、性能ランクが低めのシンプルな互換品でも問題ありません。
ただし、この場合は早めの交換を意識し、定期的な点検を欠かさないようにしましょう。
このように、JB23ジムニーにおすすめのバッテリーは一つではなく、用途や優先するポイントによって変わります。
電装品が多く、アウトドアや寒冷地での使用が想定される場合は、性能ランクの高い互換バッテリーを選ぶと安心です。
逆にコスト重視ならば、純正サイズのスタンダードモデルでも十分機能します。
自分のカーライフに合わせて最適なバッテリーを選ぶことが、快適なドライブを支える第一歩です。
カオスバッテリーはJB23に使える?
カオスバッテリーは、JB23ジムニーにも使用可能です。
むしろ、高性能なバッテリーを求めるユーザーにとっては非常に魅力的な選択肢となります。
パナソニックの「カオス」シリーズは、国内外問わず多くの車種で採用されており、耐久性・電力供給の安定性・大容量といった特徴を持っています。
JB23ジムニーに適合する型番は「55B24R」で、これはカオスシリーズにもラインナップされています。
たとえば「N-80B24R/C8」などは、純正と同じサイズでありながら性能ランクが高いため、同じスペースに収まりつつも電力供給量が向上します。
これにより、始動時のパワーが安定するだけでなく、ナビやドライブレコーダーなどの電装品もより安心して使えるようになります。
このような高性能バッテリーは、寒冷地やアウトドア使用の多いJB23ユーザーに特に向いています。
気温が低いとバッテリー性能は落ち込みがちですが、カオスシリーズは始動性能が高く、冬場のエンジン始動にも強い点が評価されています。
また、液減りを抑える構造になっているため、メンテナンス頻度を抑えられるのもメリットです。
ただし、注意点もあります。
性能が高いぶん価格はやや割高で、純正バッテリーと比較しても1から2万円程度高くなるケースが一般的です。
また、あくまで「55B24R」という適合サイズを守る必要があるため、購入前にはバッテリーの端子位置やサイズ表記をよく確認するようにしましょう。
つまり、カオスバッテリーはJB23ジムニーに使えるだけでなく、性能向上を期待する方には非常に適した製品です。
ただし、そのメリットを十分に引き出すためには、サイズ・端子の確認を怠らず、正しい製品を選ぶことが大切です。
バッテリー交換にかかる値段の目安
バッテリー交換にかかる費用は、選ぶバッテリーの種類や購入ルート、交換方法によって大きく異なります。
JB23ジムニーの場合、標準的な「55B24R」サイズのバッテリーが主に使用されており、これを基準に費用を見ていくことができます。
まず、バッテリー単体の価格は、安価な互換品であれば5,000円から8,000円程度から入手可能です。
一方で、高性能タイプや有名ブランド品(例:パナソニック カオス、GSユアサのECO.Rなど)は、10,000円から18,000円前後が相場となっています。
通販サイトで購入すれば比較的安く手に入る場合もありますが、商品によっては送料がかかることもあるため注意が必要です。
次に、交換工賃についてですが、自分で交換する場合は基本的に費用はかかりません。
必要な工具(10mm・8mmのレンチなど)をすでに持っていれば、追加出費なしで対応できます。
ただし、自信がない場合やバックアップ電源を使用して設定情報を保護したい場合は、カー用品店や整備工場に依頼する方が安心です。
店舗での交換工賃は、1,500円から3,000円程度が一般的です。
また、ディーラーで純正バッテリーの交換を依頼する場合、バッテリー本体と工賃を合わせて2万円を超えることもあります。
これには純正パーツの信頼性や保証対応も含まれているため、安心を重視する方には選択肢の一つと言えるでしょう。
このように、JB23ジムニーのバッテリー交換にかかる費用は、安く抑えれば総額5,000円台から、安心重視であれば20,000円以上かかるケースもあります。
費用を抑えつつも品質を確保したい方は、通販で信頼性のある互換バッテリーを購入し、自分で交換する方法も検討すると良いでしょう。
交換作業は難しくありませんが、バックアップ電源を使用しないと時計やナビの設定がリセットされることがあるため、その点も事前に確認しておくと安心です。
JB23ジムニーでバッテリー交換の完全ガイド
JB23ジムニーのバッテリー交換は、一見すると難しそうに思えるかもしれませんが、ポイントを押さえれば誰でも安全かつスムーズに行えます。
とはいえ、ただ交換するだけではもったいないのも事実です。
バッテリーの種類によって性能が変わったり、交換時に便利なツールを使うことで作業の効率や安全性が大きく向上します。
ここでは、性能アップを狙った容量の選び方や、よく比較されるバッテリー型番の違い、さらには交換作業に役立つ便利なアイテムまで、実用的な情報を詳しく解説していきます。
容量アップで性能はどう変わる?
バッテリーの容量をアップすることで、車の性能や使い勝手に良い影響が出るケースがあります。
JB23ジムニーでも、純正の「55B24R」から同サイズで性能ランクが上のものに交換することで、始動性能や電装品の安定動作などに違いを感じることがあるでしょう。
そもそも「容量アップ」とは、バッテリーの性能ランクを高くすることを指します。
たとえば、同じ「B24R」サイズであっても、55→60→80というようにランクが上がると、バッテリーが蓄えられる電力が多くなり、供給の安定性も高まります。
このように、見た目のサイズが同じでも内部性能が異なるのが車用バッテリーの特徴です。
この恩恵は、特に電装品を多く使用するドライバーにとっては大きなものです。
ナビゲーション、ドライブレコーダー、ETC、オーディオ、さらには後付けの照明や暖房機器など、多くの電力を消費する装備を同時に使用する環境では、純正容量のままだと供給が追いつかず、バッテリーに負荷がかかりやすくなります。
容量の大きなバッテリーに交換しておけば、このような状況でも余裕を持って対応できます。
また、寒冷地にお住まいの方にとっても容量アップは有効です。
気温が低いとバッテリーの性能は著しく低下しますが、もともと余裕のある容量のバッテリーを搭載していれば、始動性のトラブルを避けやすくなります。
ただし、すべての容量アップが無条件に良い結果をもたらすとは限りません。
バッテリーは性能が高くなるほど価格も上がりますし、搭載スペースに対して無理に大きなものを選ぶと、取り付け時の干渉や端子ケーブルの取り回しに支障が出ることもあります。
そのため、「同サイズ・高ランク」のバッテリーを選ぶのが現実的でバランスの取れた方法といえるでしょう。
このように、容量アップはバッテリー寿命の延命や始動性能の向上、電装品への対応力といった面でメリットがあり、使い方によっては大きな効果を発揮します。
特別なカスタムや過酷な使用環境があるなら、容量アップを前向きに検討してみる価値は十分にあります。
40B19Rと55B24Rの違いを比較
車用バッテリーには「40B19R」や「55B24R」など、アルファベットと数字の組み合わせで型番が表示されていますが、この表記には明確な意味があり、それぞれに性能とサイズの違いがあります。
JB23ジムニーに関しては、主に「55B24R」が使用されることが一般的ですが、他車種では「40B19R」が使われることもあり、混同しないよう注意が必要です。
まずこの型番の読み方ですが、「40」や「55」は性能ランクを示し、数値が大きくなるほど始動性能や蓄電容量が高くなります。
つまり、55B24Rのほうが40B19Rよりも性能が高く、電装品を多く使う車や寒冷地での始動にも強いという特長があります。
続いて「B19」や「B24」という部分ですが、これはバッテリーの物理的な大きさを表します。
「B」が示すのは側面のサイズで、「19」「24」はバッテリーの長さを意味します。
数字が大きいほど本体のサイズも大きくなるため、車両によっては搭載できるバッテリーに制限があります。
さらに「R」は端子の向きを表しており、プラス端子が右側にあることを意味します。
これを間違えて「L」タイプを購入してしまうと、端子ケーブルが届かず装着できないため注意が必要です。
性能・サイズの両面で見た場合、JB23ジムニーには40B19Rよりも55B24Rのほうが圧倒的に適しています。
JB23はオフロード走行やアウトドアでの使用が想定されることが多く、電力消費もそれなりにあるため、容量に余裕のある55B24Rの方が安定性に優れているのです。
ただし、もし40B19Rを一時的に使わなければならない場合でも、端子の向きや固定ステーの互換性を確認したうえで取り付ければ、エンジンの始動自体は可能なケースもあります。
しかし容量が不足する可能性が高く、長期的な運用には向いていません。
このように、40B19Rと55B24Rは性能・サイズの両面で明確に差があるため、JB23ジムニーには基本的に「55B24R」を選ぶことが正しい判断です。
選び間違いによるトラブルを避けるためにも、バッテリー型番の意味を理解しておくことが大切です。
バッテリーの寿命は?
ジムニーJB23に搭載されているバッテリーの寿命は、一般的には2年から5年程度とされています。
ただし、この寿命はあくまで目安であり、使用環境や走行状況、保管状態、電装品の使用頻度などによって大きく前後します。
例えば、通勤や買い物などで毎日一定距離を走るような車両であれば、バッテリーは比較的長持ちします。
というのも、走行中にしっかりと充電されるため、電力のバランスが安定しやすいからです。
一方で、数日に一度しか使わない、または「ちょい乗り」が中心の場合、バッテリーが十分に充電されないまま放電が進むことで、寿命が短くなってしまう傾向があります。
また、冬場の寒さも寿命を縮める要因になります。
バッテリーは気温が低いと化学反応が鈍くなり、始動性能が低下します。
この状態が続くと内部劣化が進み、ある日突然エンジンがかからなくなるということも珍しくありません。
特にJB23は寒冷地でのアウトドア用途に使われることが多いため、バッテリー管理には十分な注意が必要です。
寿命が近づいているバッテリーには、いくつかのサインがあります。
エンジンの始動時にセルモーターの回り方が鈍くなる、ライトの明るさが不安定になる、アイドリング中にオーディオが途切れるなどは、バッテリーの電圧低下を示す兆候です。
こうした症状に気づいたら、早めに点検を行いましょう。
さらに、バッテリーが寿命に近づいているかどうかを客観的に知るには、テスターによる電圧チェックが有効です。
カー用品店や整備工場では無料でバッテリーテストを実施していることもあります。
日頃からこうしたサービスを活用することで、突然のトラブルを未然に防ぐことができます。
このように、JB23ジムニーのバッテリー寿命は使用状況によって異なるため、「何年使ったか」ではなく「どのように使ってきたか」を基準に交換タイミングを判断することが大切です。
バッテリー交換時に使いたい便利ツール
ジムニーJB23のバッテリーを交換する際には、作業をスムーズに進めるための便利なツールがいくつかあります。
これらを準備しておくことで、作業の効率が上がるだけでなく、誤作動やメモリ消失といったトラブルも避けやすくなります。
まず欠かせないのが「スパナ」や「レンチ」です。
特に8mmと10mmサイズのレンチは、バッテリーステーや端子の固定ナットを緩めるのに必要不可欠です。
普通のスパナでも作業は可能ですが、ディープソケットやラチェットレンチを使うと、狭いエンジンルーム内でも手が届きやすく、作業時間を大きく短縮できます。
次に、バッテリー交換で最も注意したいのが、メモリーの消失です。
カーナビの設定や時計、燃費計などの情報は、バッテリーを外すと初期化されてしまうことがあります。
これを防ぐために使えるのが「メモリーバックアップツール」です。
これは、車のOBDII端子に差し込んで一時的に電力を供給し、バッテリー交換中も車のシステムがリセットされないようにするアイテムです。
他にも、作業中にうっかりボルトを落とすことを防ぐための「マグネット付きトレイ」や、周囲を傷つけないようにするための「ゴム手袋」、暗いエンジンルーム内を照らす「LEDライト」なども用意しておくと安心です。
バッテリーは比較的簡単に交換できる部品ではありますが、必要な工具がそろっていないと途中で作業が止まってしまったり、車を傷つけてしまうリスクもあります。
工具や補助アイテムは一度そろえておけば何度でも使えるため、今後のメンテナンスを見据えて用意しておくと便利です。
このように、バッテリー交換を安全かつ確実に行うには、事前の準備がカギとなります。
作業のしやすさと失敗リスクの低減を両立するためにも、便利なツールを活用することをおすすめします。
ジムニーを長持ちさせる方法はありますか?
ジムニーを長く乗り続けるためには、日常的な運転の仕方やメンテナンスへの意識がとても重要です。
JB23型ジムニーは耐久性に優れた車両ですが、それでも丁寧な扱いと定期的な点検を行わなければ、早期のトラブルや劣化を招くことになります。
まず心がけたいのは「急」のつく運転を避けることです。
急発進や急ブレーキ、急カーブなどは、車の駆動系や足回り、タイヤなどに大きな負荷をかけます。
例えば急ブレーキが続くと、ブレーキパッドだけでなくショックアブソーバーやサスペンションにも影響が出てきます。
このような運転は知らず知らずのうちに部品を痛め、結果として寿命を縮めてしまう原因になります。
次に、寒い日や長時間の放置後の始動時には、すぐにアクセルを踏んで走り出すのではなく、少しの間アイドリングしてエンジンを暖める「暖機運転」を取り入れるのがおすすめです。
エンジン内部のオイルが適温になるまでの間に無理な負荷をかけないようにすることで、内部部品の摩耗を抑えることができます。
また、メンテナンスとして特に重要なのがオイル類の管理です。
エンジンオイルは走行距離や使用状況に応じて定期的に交換する必要があります。
目安としては3,000から5,000km、または3から6ヶ月ごとの交換が推奨されており、これを怠るとエンジン内部が汚れたり、潤滑不足によって故障の原因になります。
さらに、ボディの状態にも目を向けましょう。
小さな傷や塗装剥がれを放置すると、そこから錆が進行してしまいます。
ジムニーはアウトドアやオフロードで使用されることも多いため、特に下回りのサビ対策が重要です。
洗車やワックスがけ、塩害防止剤の使用など、こまめなケアを意識しましょう。
タイヤの空気圧や冷却水、ブレーキフルードの量も定期的にチェックし、異常があればすぐに対処する習慣を持つことで、重大なトラブルを未然に防ぐことができます。
このように、日常の運転とこまめな点検・整備を継続することで、ジムニーをより長く、安心して乗り続けることができます。
特別な技術や知識がなくても、少しの意識と手間で、車の寿命は大きく変わるのです。
ジムニーJB23はリッター何キロ?燃費から考える
ジムニーJB23の燃費は、コンパクトな車体でありながら本格的なオフロード性能を備えているため、他の軽自動車と比べてやや低めです。
実際の数値としては、カタログ燃費では14.8km/L、実燃費ではおおよそ11.6km/Lから13.2km/L程度が一般的です(3代目JB23型・AT車)。
この燃費性能を見たとき、日常の街乗りや通勤で使用している人の中には、「もう少し燃費が良ければ…」と感じることもあるでしょう。
ただし、JB23ジムニーが悪路走破性を重視したラダーフレーム構造やパートタイム4WD、副変速機といった装備を備えていることを考慮すると、これらの燃費数値はある程度納得できる範囲です。
実際、オフロード性能を持たない一般的な軽自動車では20km/Lを超える燃費も珍しくありませんが、ジムニーは「どこでも走れる」ことに価値がある車です。
走破性と燃費のバランスを天秤にかけたとき、ジムニーは信頼性や実用性の面で大きな強みを持っています。
また、燃費を少しでも良くしたい場合には、日常の運転スタイルを見直すことが有効です。
急発進や長時間のアイドリングを避け、スムーズなアクセル操作を心がけるだけでも、燃費に良い影響を与えます。
また、タイヤの空気圧を適正に保つことや、不要な荷物を積まないようにすることも、地味ながら確実に燃費向上につながります。
さらに、オイルの定期交換やエンジン内部のクリーニングを行うことによっても、エンジン効率が改善され、燃料消費を抑えることができます。
燃費改善のためのパーツ(エコタイヤや軽量ホイールなど)を導入するのも一つの方法ですが、まずは日々の乗り方を見直すことが最も手軽で効果的です。
このように、JB23ジムニーは燃費だけを見ると軽自動車の中では控えめな部類ですが、その分だけ耐久性や悪路対応力といった「頼れる性能」に優れています。
燃費と引き換えに得られる価値をどう評価するかが、ジムニーというクルマとの付き合い方を左右するポイントとなるでしょう。
【まとめ】JB23ジムニーのバッテリーを総括
最後に本記事で重要なポイントをまとめます。